• HOME
  • Osodeのこと
  • 教室
  • 婦人会活動
  • contact

服とかあちゃんとプラモデル



わたしの主な肩書は、かあちゃんだ。
20代は放送作家というよくわからない職業かつ24時間営業中な仕事に明け暮れていた。
このお仕事とかあちゃんはどうも両立しないので、かあちゃんになることが確定したころ
ずっとやりたかった服をはじめることにした。
最初は、プロか服飾専門学校生のみしか受け入れないという学校の先生にお願いして「立体裁断」というものを教えてもらうことになった。
ここは普通の専門学校とは違って、私塾のような場所。先生は、渡航も船という時代にフランスに渡ってバレンシアガで働いていたおばあちゃん先生
おばあちゃんというには少々口がよろしくはなく勢いが有り余る感じ
「立体裁断は、目で生地の目がみえるように」と教えられた。

もうひとつ、
大好きなファッション画の長沢節先生の
セツモードセミナーにも通うことにした。
ここではひたすらデッサンをした。
「サンローランのパターンは貴重よ」という女っぽい男の先生のいるファッション科でサンローランのジャケットをつくったりもした。
もっと服のことが知りたくなったので、
一年間服飾の専門学校に通って平面製図から基本的な縫製までを学んだ

同じようにかあちゃんをやりながら服をつくっているところで
服を縫う仕事もした。
それから自分で小さく始めることにした。
大きなアパレルのようにたくさんを早くつくることはむつかしいので、できるだけ顔の見える人とのやりとりをして、丁寧つくることを主眼におく。

服つくりの、布の設計図をつくって裁断して縫う、という一連の行為を繰り返していると、なんだかプラモデルをつくっているような心持ちになってくる。

プラモデルと違って布はひらひらと揺れるところが美しい反面、
むつかしいところかもしれないけれど、
プラモデルみたいに考えると、
服の構造がすっと理解できるような気がする。
できるだけ感覚的な作り方を考えてつくる。
家でつくる服は、感覚的に縫っていく方が日々の生活になじむ。
それは家庭料理が「塩梅」でつくられるのと同じように。

たくさん同じものをつくるときは型紙は必要だけど、そういう
「家ごはん」みたいなつくりかたの服も考えていきたいと思う。
そして家でつくるごはん同様、なるたけ自然のものをつかって、

毎日がきもちよくなるようなものを。
      
            Osode代表&母ちゃん
                     



osode.net